皆さんすでにご承知のとおり、2020年東京オリンピックの正式種目にサーフィンが追加されることが正式決定しました。
これを機に長年の経験を活かしてサーフィンの魅力、本当に使えるおすすめグッズ、予算、日焼け対策など、チェックしておくべきポイントについてまとめてみました。
これからサーフィンを始めようと考えている方や、まだサーフィン歴が浅くもっとサーフィンのことを知りたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
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そもそもサーフィンってどんなスポーツ?
念のため「サーフィン」をウィキペディアで調べてみると、次のように書かれています。
サーフィン(英: surfing, surfin')は、ウォータースポーツの一つ。波乗りともいう。サーフボードの上に立ち、波が形成する斜面を滑走する。
今さらといった内容ですが、文字どおり波の斜面をすべるスポーツで、波の斜面の長さや角度が、距離やスピードに影響してきます。スキーやスノーボードと違い、同じ形の波は2つとないためサーファーが1本の波に賭ける思いは尋常でないところがあります。波がいいのに海に行けないなんて日は、気持ちがそそわそわして落ち着かないという人も結構多いです。(笑)
次にサーフィンの歴史について。
- 少なくとも、西暦400年頃にはサーフィンの原形のようなものが存在していたと考えられている。
- カメハメハ大王もサーフィンを嗜んでいたと言われている。
- ヨーロッパ人で初めてサーフィンを目撃したのは、イギリス人の探検家ジェームス・クック船長だと言われている。
1600年くらい前にはすでに、波乗りを楽しんでた人がいたようですね。かなり古い歴史を持つスポーツといえます。太古の昔から人類は波乗りの快感を知っていたのでしょう。そう言えば博覧強記の読書家、ライフネット生命会長の出口治明さんが著書で「人類の脳は、約1万3000年前のドメスティケーションの時代以降、進化していない」と仰っていましたが、今も昔も波乗りは脳内レベルで人々を魅了する何かがあるのかも知れません。
サーフィンをやることのメリット
次に、これまでのサーフィン経験から、サーフィンのメリットについて考えてみたいと思います。
高揚感と快感が尋常ではない
ぼくは幼少期からスポーツが好きで、野球やアメフトなど様々なスポーツを経験してきましたが、ひとつ言えるのは他のスポーツと比べて波に乗ったときに得られる高揚感や快感は群を抜いてスゴいということです。波にしっかり乗れるようになるまではなかなか大変ですが、一度偶然にでも波の斜面を滑ってしまうとその快感に取りつかれてしまい、もう1本、もう1本と次の波を求めて、徐々にサーフィン中毒になっいきます。(ぼくもそうやって中毒になってしまった1人です。)
最近では50代以上の方が頑張ってサーフィンしている姿をよく見かけますが、年齢を重ねても永くサーフィンが続けられる理由もその中毒性(=快感を求める気持ち)にあるんだと思います。
サーフィンは年をとっても続けられる、生涯の趣味として最適なスポーツと言えるかも知れません。
海を軸とした友人の輪が大きく広がる
ぼくは関西の大学を卒業して、すぐに東京の会社に就職したのですが、会社以外でできた友人の60%くらいはサーフィンつながりです。アラフォーとなった今でも一緒に海に入ったり、飲んだり、BBQしたりと楽しい時間を共有しています。これは他のスポーツや趣味でも同じかもしれませんが、海という共通のテーマを軸として、友人の輪が広がっていくことはサーフィンの大きなメリットです。
今でも付き合いが深い友人の1人は、元々ぼくの入社当時の「会社の先輩」の「友人」の「取引先の人」の「大学時代の先輩」で、上に挙げた4人の登場人物はみんなサーフィンをやっている人達でした。この出会いをきっかけに4人で新島や宮崎へ旅をしたり、週末一緒に海へ行ったりと楽しい時間をたくさん共有することができました。それらは今となってもいい想い出になっています。
精神的にも肉体的にも超健康的
サーフィンは基本的に全身運動のスポーツで、パドリング時には上半身を使い、ライディング時には主に下半身を使うスポーツです。そのため、体全体をバランスよく鍛えることができます。特に、始めたばかりの人は腕が上がらなくなるくらい肩の筋肉を酷使しますので、数か月もすると肩まわりと胸まわりは筋骨隆々になります。
2時間ぐらい海に入っていると、かなりカロリーを消費しますので、体型の維持にも効果テキメンです。おかげでぼくはアラフォーとなった今でも、高校生の時から体重がまったく変わっていません。BMIも20~22くらいをキープし続けています。
(↓サーフィンのおかげ(?)で、アラフォーの今でも何とか体型キープ中です。。)
精神面でも、日頃は仕事でストレスが溜まりがちですが、海に浸かっているとリラックスできますし、太陽の光を浴びることで体内に生産されるビタミンDは、うつ病や、ガン、生活習慣病の予防になるだけでなく、脳機能の維持にも役立つとされています。もちろん適度な日光浴が肝心ですので、日差しの弱い早朝や夕方のサーフィンを心がけたり、後ほどご紹介する日焼け防止グッズを利用するなど、万全の対策をとることが前提となります。
旅が10倍楽しくなる
旅は、サーフィンの醍醐味です。
これまで宮崎、高知、徳島、福島、京都、鳥取、新島、その他(書ききれません)、海外ではバリ島、ハワイ、台湾、ニューカレドニア、コスタリカなど、数え切れないほどの国や地域をサーフトリップしてきました。
まさに、気分は「終わらない夏」を追いかけて!です。(古くてスミマセン。)
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サーフィンを軸に旅をすると、旅先での出会いの幅が格段に広がります。
ぼくも今では、バリ島やコスタリカ、高知などに、サーフトリップを通じてできた友人がたくさんいて、現地を訪問した時には一緒にサーフィンしたり、飲みながらくだらない話をしたりと、旅を存分に楽しんでいます。感覚的な表現となってしまいますが、「旅行」というより、まさに「旅」をしているという気分になれます。
また、地域によって波質がまったく違うので、初めて訪れる土地の波に思いを馳せ、実際に乗った時の感動も旅を刺激的なものにしてくれます。
サーフィンの予算
サーフィンは娯楽の1つですので、楽しむためには当然お金がかかってきます。
かかるお金は大きく分けて2つ。
1つ目は初期の道具購入費です。初期費用の参考例を以下にまとめてみました。いずれも一般的な価格帯のものを想定して見積もっています。
- サーフボード:5万円~15万円くらい(ショートボードの場合)
- サーフボード:10万円~30万円くらい(ロングボードの場合)
- リーシュコード:5千円
- デッキパッド:5千円(ボードを買うとタダでもらえることもあります)
- ウェットスーツ:2万円(スプリング)~10万円(セミドライ)
- ポリタンク(20L):1千円
- ワックス:0円(ボードを買うとタダで1~2つもらえることが多いです)
サーフボードについては粗悪な激安モノも出回っていますが、まともな品質のものだと新品でショートボードなら5万円~、ロングボードなら10万円~が目安になってきます。中古品は程度の良し悪しを見極めるのが難しいので、初心者の場合、安易に中古品に手を出すのではなく5万円程度の品質の良い新品の板を購入することをおすすめしたいです。「この品質でこの値段は掘り出し物!」という殺し文句で、程度の悪い中古ボードをやたらと勧めてくるお店もありますので口車に引っかからないよう、気を付けてください。
見てもらえるとわかるように、ウェットスーツの種類によって振れ幅が出てきますが初期費用はショートボードの場合でだいたい8万円~16万円くらい、ロングボードだと13万円~21万円くらいが目安になると考えてください。
2つ目は海へ通うための交通費です。海の近くに住んでいる人は無視してもらっていいですが、ぼくのように都市部に住んでいる人は、ランニングコストとして高速料金やガソリン代などの費用が別途かかってくることを頭に入れておく必要があります。電車で通うという方法もありますが、波のあるポイントへのスムーズな移動を考えると、やはり車が必需品となってしまいます。一例として、東京(用賀)から千葉の外房へ通う場合の費用を以下にまとめましたので、ご参考にしてください。
- 高 速 料 金:4,700円(2,350円×往復(用賀~東金、ETC利用の場合))
- ガソリン代:2,200円(燃費10km/l、ガソリン110円/lで計算)
- 駐 車 料 金:500円
1回あたり約7,000円強といったところでしょうか。人数が増えれば一人当たりの負担額は安くなりますので、できるだけ仲間を集めて通うようにしましょう。
日焼け対策とおすすめグッズ
特に女性にとっては、一番気になるところでしょう。
ただ最近では日焼け防止グッズが充実しており、対策を万全にして海に入ればサーフィン中は日焼けをそれほど心配する必要はないと思います。むしろ海に入る準備中に油断して日焼けをしてしまう場合が多いので、日陰で準備するなど注意を払うようにしましょう。
おすすめの日焼け防止グッズを以下にまとめました。完全防備を目指すなら、全て揃えるようにしてください。
- ウェットスーツ(フルスーツ。長袖長ズボンタイプです。)
- サーフハット
- グローブ、ブーツ
- 日焼け止め(サーフィン専用のもの)
なかでも特に注意しておきたいのは日焼け止めです。一般の日焼け止めはウォータープルーフタイプとうたわれていても、長時間海に入っていると落ちてしまうので必ずサーフィン専用のものを使うようにして下さい。ぼくが使っているのはvertra(バートラ)というサーフィン専用の日焼け止めで、世界のトップサーファーも愛用しているものです。普通のウォータープルーフタイプの日焼け止めだと、サーフィン中に落ちてきて目がしみるんですが、この日焼け止めは全く落ちないので、快適にサーフィンをすることができます。(ちなみに皮膚癌財団もその日焼け防止効果を認めています。)
写真はスティックタイプですが、チューブに入ったクリームタイプもありますので、どちらを選ぶかはお好みで。
サーフハットのイチオシはパタゴニアの「サーフブリム」です。
サーフハットを選ぶポイントはズバリ2つ。
「脱げにくい」「壊れにくい」 です。
今までいくつものメーカーのサーフハットを試してきましたが、サーフィン中にもっとも脱げにくくて、丈夫なのがサーフブリムでした。サーフブリムはあご紐だけではなく、帽子本体にもアジャスターがついていて、どんなサイズの頭にもぴったりフィットします。バリ島のウルワツというビッグウェーブポイントで波にまかれた時、タッパーが脱げそうになっているのに、このサーフブリムはがっちり頭に残っていてびっくりしました。(完全に帽子は脱げてなくなっていると覚悟していたので)
また、バリ島やハワイのようなパワーのあるポイントでサーフィンすると、あご紐が切れてしまうことがあります。ぼくの場合、何度も訪れているバリ島で過去にあご紐が切れて3つほどサーフハットを無くしてしまいました。その点、このサーフブリムは頑丈にできていて、6~7年前に購入したものを今でも使い続けています。海外の波でも全く問題ありません。
その他、押さえておくべきこと
ルールとマナーを守る
サーフィンには特有のルールとマナーがあります。事前にしっかりチェックして、まわりに迷惑が掛からないように楽しみましょう。
波情報をチェックする
ハリキリ勇んで海に行ったはいいけど、まったく波がない!なんてことがないように、波情報をチェックして行き先を決定しましょう。ぼくが二十歳くらいの時は、新聞の天気図を見て波を予想していましたが(往々にしてハズしていました(苦笑))、今ではスマホで簡単に波情報がチェックできますのでぜひ利用するようにしてください。毎日何時間かおきに更新される波情報サイトはだいたい有料となっていますが、月額300円くらいが一般的なので、ケチらず登録することをおすすめします。
ぼくが登録している波情報はこれです。↓
まとめ
以上、サーフィンの魅力やおすすめグッズなどについて長々と書き綴ってきましたが、いかがでしたか?サーフィンは夏というイメージが強いと思いますが、サーフィンを始めたいと考えている人は、人が少なくしっかり練習ができる秋からスタートするのがおすすめです。最近のウェットスーツは非常に性能がいいので、千葉以南でサーフィンする場合は寒さもそれほど気にする必要はないでしょう。東京オリンピックでサーフィンが盛り上がる一足前に波乗りを始めて、サーフィンライフを満喫しましょう!
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