こんにちは。サーファーでブロガーのminaZooです。
さて、今年も気が付けば早5月。先日、沖縄・奄美地方が梅雨入りしたというニュースが流れました。ぼくが住む関東地方も、来月には本格的な梅雨シーズンを迎えそうです。
そんな梅雨シーズンですが、サーファーにとっては一年で最もツラい季節。梅雨前線にがっちりウネリをブロックされてしまうこの季節は、とにかく波がない。「天気も悪けりゃ、波もない」まさに踏んだり蹴ったりなんです。21年のサーフィン人生、この梅雨時の波の無さには毎年悩まされてきました。
今回はそんなモヤモヤを払拭するため、波の無い日の有意義な過ごし方についてまとめてみようと思います。波のない苦悩と葛藤から解放され、来たるべき夏に向けて有意義な毎日を過ごしましょう^ ^
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サーフィンDVD、動画でイメトレ
波が無くても、波のことが頭から離れない・・・。
サーファーの悲しき性ですねw
そんなサーファーにとって波がない日でも自宅で簡単に出来ることと言えば、動画によるイメトレです。
スポーツにおけるイメージトレーニングの重要性は、もはや疑いの余地がありませんね。良いイメージを持ってプレイできるかが、勝敗を決めるキーになります。それはサーフィンでも同じ。目の前に広がる波のフェイスをどうメイクするかは、持っているイメージ次第で大きく変わるのです。
それはなにも中級者以上に限った話でなく、テイクオフを上手くできない初心者にとっても同じ。海で何度も練習することはもちろん大切ですが、たくさんの動画を見て理想的なテイクオフイメージを持っておくことも同じくらい大切です。映像が我々人間に与える影響は、想像以上に大きいのです。
波がない日は、そんなライディングイメージをストックするいい機会。
サーフィン動画については「World Surf League」や「Surfer」の公式アカウントで質の高いものが毎日コンスタントにアップされていますので、FacebookやTwitterアカウントを持っている人は必ずフォローしておくようにしましょう。
イメトレに最適なDVDとしては、以下の2本が特におすすめです。これまで大量にサーフDVDを購入してきましたが、イメトレをするうえでは最強の2本と言えます。
こちらは、日本のビーチブレイクでのサーフィンをイメージしやすいです。小波、悪波でもこれくらいのイメージを持ってサーフィンできると、大分ライディングが変わってきます。
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スケボーで陸トレ
波のない日の過ごし方としては、スケボーを使った陸トレも定番ですね。サーフィンのトレーニングを目的とするなら、その中でも特におすすめしたいのがCarver(カーバー)です。
Carverは普通のスケボーと違って、前輪側に付いたトラックが振り子状に可動する独特の乗り味を持ったスケートボード。USA Surf Teamが選手の陸トレに取り入れていることでも有名です。
そんなCarverを使った陸トレでは、サーフィンをイメージしてサーフィンの乗り方で滑ることがポイント。サーフィンとスケボーではライディング時の加重方法や体重移動が根本的に違うので、スケボーの乗り方で滑っていてもサーフィンの練習にはなりません。
サーフィンをイメージして自然に理想的な動きが出来るようになるまで反復して練習することで、ライディングフォームが安定するだけでなくライディング全体のフロー(流れ)が身に付きます。
ここで、Carver(カーバー)選びについても少し触れておきましょう。
Carver(カーバー)を選ぶ際のポイントは、何といってもトラックの選択です。CarverにはC7とCX4の2種のトラックが存在し、ここが普通のスケートボードと大きく違っています。その中でも、よりサーフィンのフィーリングに近いカーヴィングを体験できるのがC7。ぼくが普段使っているのもC7ですが、フィーリングはかなりサーフィンのそれに近いです。
CX4はもう少しラディカルにショートボードを動かすようなイメージで使えるので、普通のスケボーを上手く乗りこなせる人や、サーフィンが相当上手い人にはおすすめです。
ぼくが持っているのは、このテイラー・ノックスのシグネチャー・モデル。トラックはC7で、カーヴィングやレールを入れ続ける感覚など、かなりサーフィンに近い滑りができます。
上のYouTube動画でも使われているモデルがこちらのProteus。トラックはCX4を搭載。フロントとリアの可動域が大きく、広く深いターンが可能です。
水泳でパドル力と心肺能力をアップ
動画でのイメトレやCarverを使った陸トレはテクニックを身に付けるためにとても有効ですが、サーフィンの上達には(テクニックとは別に)もうひとつ重要なポイントがあります。
それは、とにかく多くの波に乗ること。
波に乗らなければサーフィンできないので。。
ただ、どれだけ波のコンディションが良くても、パドル力が弱いと波を取ることができません。また基礎体力や心肺能力が低ければ、早々に息が上がって体が動かなくなってしまいます。これでは波に乗るどころではありませんね。
海に入り続けていれば自然とパドル力は付き、基礎体力もアップしてきますが、海に入れない日が続くと逆に低下してしまいます。
そこでおすすめしたいのが水泳。パドル力と基礎体力の両方をアップすることができるので、波の無い日には持ってこいのトレーニングです。(ぼくも波の無い日は、フィットネスクラブで結構泳いでます。)
泳ぐ時に意識したいポイントは2つ。
基本はクロール、パドリングを意識して泳ぐ
足を使わず、腕だけでパドリングをイメージして泳ぐのがコツです。下半身が沈んでしまう場合は、プルブイを足に挟んでもOK。足を使う場合もキック2割、腕8割くらいのイメージで泳ぐのがポイントです。こうやって泳ぎ続ければ、かなりパドル力をアップさせることができます。
インターバルを決めて泳ぐ
基礎体力を向上させるためには、一定のインターバルで泳ぐのが効果的です。「25m泳いで10秒休憩」「400m泳いで30秒休憩」など個々人の泳力に応じて、泳ぐ距離と休憩時間を決めます。ポイントは休憩中に心拍数を落とし切らないこと。少しキツイくらいのインターバルで泳ぐことが重要です。できれば1日2時間、少なくとも1時間以上は泳いで心肺能力を高めましょう。
水泳道具については、スイミングウェア、スイミングキャップ、ゴーグルがあれば十分です。ただし、ゴーグルについては安物を購入してしまうとレンズがすぐに曇り、かなりストレスを感じてしまうので、曇り止め加工されたものを選ぶのが必須です。
arenaのAGL-130Mは曇り止め加工はもちろんフィッティングも良く、個人的にオススメしたいゴーグルのひとつ。カラーバリエーションも豊富なので、よければ気に入った色がないか是非チェックしてみて下さい^ ^
(北島康介選手や入江陵介選手が、ロンドンオリンピック、世界水泳で着用していたゴーグルです。)
筋トレでサーフィンに必要な筋肉を鍛える
どんどんストイックになってきている気がしますが、構わず続けたいと思いますw
- 動画は見飽きた
- スケボーなんて持ってない
- フィットネスクラブ通いなんて、お金がもったいない
そんな人は、サーフィンのために筋トレで体を鍛えましょう。
サーファーが鍛えるべき主な筋肉は、腹筋、背筋、パドル筋、大腿筋の4つ。中でも背筋とパドル筋は、サーフィン中、長い時間パドリングで酷使するので特に重要です。腹筋は背筋とのバランスと取るために鍛えます。腹筋と背筋のバランスが悪いと腰痛を引き起こす原因になり、腰痛がひどくなるとサーフィンが出来なくなってしまいます。長くサーフィンを続けるためにも、腹筋と背筋をバランスよく鍛えておくことが大切なのです。
そしてライディング時には足腰の強さが必要となるので、大腿筋を鍛えることも重要です。足腰が弱いと波の圧力に負けて吹っ飛ばされてしまう。パワーのある波になればなるほど、そのパワーに負けないくらい強い足腰が必要です。
そんな大腿筋の強化にはスクワットが効果的。両足を肩幅より少し広めに開いて足の先をやや外側に向けます。手を頭で組んでかかとが上がらないようゆっくりとしゃがみ、膝が90度になったら戻します。3秒かけてしゃがみ3秒かけて立ち上がる、を繰り返します。膝に負担がかからないように、背筋を伸ばしてやや斜め上を向いて行うといいでしょう。
最後にパドル筋について。こちらは過去記事でも紹介した「Super Paddle Up」というアイテムが便利です。波の無い日だけでなく、毎日数分しっかり継続することでパドル力をかなりアップさせることができます。なかなか海に行けない週末サーファーには特におすすめですね。ぼくはかれこれ10年くらい愛用しています。
サーフトリップの計画を立てる
波がなくて悶々としそうな日は、将来に向けて具体的なサーフトリップの計画を立てるのも有意義です。
- 有給を取るのか、大型連休を利用するのか?
- 国内か、海外か?
- 一人旅か、友達を誘うか?
想像するだけでワクワクし、具体的に計画を立て始めると旅のことで頭が一杯に・・・。いま波が無いことなど忘れてしまいます。
こちらの記事でも紹介しましたが、サーフィンの上達にサーフトリップは欠かせません。特に海外サーフトリップはその効果が大きい。日本では出会えないような良い波にたくさん乗って、海外のサーファーから刺激を受け、異文化に触れる。サーフィンに対するモチベーションも大きくアップします。
そんな海外サーフトリップですが、行き先として外せないのは何といってもバリ島です。1年を通してコンスタントに波があり、短期滞在でもまず波を外さない。かれこれバリ島には20回くらい渡航していますが、(ぼくの場合)波がなかったという経験は一度もありません。そして、初心者ならハーフウェイやトロトロ、上級者ならウルワツやパダンパダンなど、幅広いレベルのサーファーを受け入れてくれる懐の深さも魅力です。
10日以上のまとまったスケジュールが取れる場合、個人的におすすめしたいトリップ先がコスタリカです。コスタリカは南北アメリカをつなぐ中米に位置する国で、国土の1/4が国立公園や自然保護区に指定されているエコツーリズム発祥の地。サーファーにとってはエンドレスサマーIIで、パットオコーネルとウィングナットが旅したことでもお馴染みですね。
コスタリカにはサーフトリップで2回訪れていますが、波が良くて人が少なく、ローカルも日本人にはフレンドリー。普通の川に大きなワニがいたり、サーフタウンの街中をイグアナが走り回っていたりと、最初訪れた時は驚きの連続でした。治安も中米の中では良かったことを覚えています。(10年くらい前の話ですが)
日本からコスタリカへは直行便が飛んでいないのでヒューストンやロサンゼルスなどアメリカの空港を経由するか、メキシコシティで飛行機を乗り継ぐ必要があります。かなりの長旅となりますが、異国情緒たっぷりの雰囲気は全てのサーファーを心の底から満足させてくれるはずです。
旅の準備について
航空券やホテルの手配については、(特に数日~10日程度の短期滞在の場合)旅行会社を通して一括で予約してしまうのがお得。旅行会社は「信用力」と「価格の安さ」の両方にこだわるなら、やっぱりH.I.Sがベストだと思います。(格安旅行会社やサーフィンに特化した旅行会社などいろいろ使ってきましたが、やはり満足度はH.I.Sが一番高いことに気づきました。。)オンラインで簡単に旅費の確認などができるので、旅先やスケジュールがある程度決まったら一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
H.I.Sでツアー料金を確認
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サーフィンのことを完全に忘れる
世の中には「波のことを考え出すと何も手に付かなくなる」という、重度のサーフィン中毒者が存在します。そんな人にとってサーフィンDVDでイメトレしたり、スケボーで陸トレするのは逆効果。ますます海に入りたくなって、サーフィンへの欲望を抑えきれなくなってしまいます(笑)
そんな人は、中途半端なことはせず禁断症状が出る前にサーフィンのことを完全に忘れてしまうのが得策です。
しかし、「サーフィンのことを完全に忘れてしまう」のって意外と難しい。言うは易しですね。ぼくの場合、禁断症状が出そうだなと思った時は面白い映画を観るようにしています。本当に面白い映画を観ている時は、ストーリーに没頭して映画の中に入り込めますよね。波のことなど完全に忘れてしまっています。観終わった後も余韻が残り、映画の世界観にしばらく浸っていられます。
問題は、面白いと思って観始めた映画が面白くなかった時。作品に没頭できず映画以外のことを考え始めると、最終的に思考はサーフィンに回帰します。そして「サーフィンした~い、した~い」という、傍から見るとキモチワルい禁断症状に苛まれることになるのですw
そうならないためにも、普段から面白い映画をリストアップしておきたいところです。このブログでも過去におすすめ映画を紹介していますので、良ければ参考にしてみて下さい。
参考 おすすめ映画一覧
それでも海に入る
サーフィンすること以外は、何も考えられない。
そんなサーフジャンキー ソウルサーファーは、今日も海へ向かいましょう。
「波があるか、ないか?」
そんな些細なことは重要ではありません。スネ~ヒザでもテイクオフは可能。パドルだけでもいいw
迷わずいけよ、いけばわかるさ・・・
まとめ
いかがでしたか?
波のない日の過ごし方も人それぞれ。
全てのサーファーが、毎日を心豊かに過ごせることを祈っています^ ^
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