今夜は映画でも観て号泣したい。。
ふと、そんな気持ちに襲われることはありませんか?
多忙な毎日に追われ、いつしか渇いた心が潤いを求めて彷徨い始めているのかも知れませんね。
今回はそんなあなたに是非おすすめしたい、涙なしには絶対に観ることのできない感動の名作映画をランキング形式で厳選紹介したいと思います。
世知辛い世の中ですが、たまにはピュアな心で、思いっきり感動して、号泣して、心をフル充電して明日からまた頑張りましょうw
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一生に一度は絶対に見るべきおすすめ映画ランキング ベスト33【洋画編】面白い映画~泣ける映画まで
死ぬまでに絶対見ておきたい珠玉の名作映画をご紹介!
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一度は見るべきおすすめ泣ける感動映画ランキングベスト32
32位 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
ジョナサン・サフラン・フォアによる同名小説(Extremely Loud & Incredibly Close)を原作とするヒューマンドラマ。
9.11の同時多発テロで、大切な父を亡くした少年オスカー。ある日、父の部屋に入ったオスカーは、見たことのない1本の鍵を見つけます。その鍵に父からのメッセージが託されているかもしれないと考えたオスカーは、広いニューヨークで鍵の謎を解くための旅に・・・。ニューヨーク中を訪ね歩く中で謎の老人が同行者となり、いつしかオスカーの辿った軌跡は、人と人とをつなぐ大きく温かい輪になっていきます。
人生において予期せぬタイミングで大切な人を失うということは、残念ながら誰にとっても起こり得ることです。やり場のない怒り、喪失感、溢れ出す想い出、あの時もっと何かできたんじゃないかという悔恨、そして無力感。そういった耐え難い苦しさを、この作品は実に生々しく描写しています。
そんな苦境の中、やがて主人公オスカーは自分なりの苦しみへの立ち向かい方を見出していきます。そして、自身も苦しみながらオスカーを励まそうとする少年の母や周りの人々の姿には感動を禁じ得ません。
特に後半はほとんど涙が止まらない。
静かで、悲しいけれど素敵な作品。観る人の人生に爪痕を残してくれる映画です。
公開年:2011年
上映時間:2時間09分
監督:スティーヴン・ダルドリー
出演:トム・ハンクス、サンドラ・ブロック
DVD:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
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31位 湯を沸かすほどの熱い愛
余命宣告を受けた母と家族の奮闘を描く家族ドラマ。口コミで話題となりロングラン大ヒット、日本アカデミー賞で数々の賞まで受賞した出色の作品です。
銭湯・幸の湯を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態に。母・双葉は、持ち前の明るさと強さでパートをしながら娘を育てていました。そんなある日突然、双葉は余命2ヶ月という宣告を受けてしまいます。その日から彼女は「絶対にやっておくべきこと」を決め次々と実行に移し・・・。その母の行動は家族からすべての秘密を取り払い、ぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていきます。そして家族は究極の愛をこめて母を葬ることを決意・・・。
ストーリーにはふんだんにユーモアが交えられていて、余命2か月の母や陰湿ないじめに苦しむ娘など、問題を抱えた家族の物語であるにもかかわらず暗い雰囲気の映画ではありません。この手の映画にありがちな見え見えの「涙を誘いに行く」展開ではないのに、自然と胸がじんわり熱くなる作品です。死ぬまでに自分がやらなければならない事にひたすら奔走する母、母の姿に影響を受け次第に自分の生き方を見つめ直していく娘、そして彼女らを取り巻く周りの人々が織りなす物語に決して表面的ではない深いメッセージと力強さを感じ、思わず涙腺が緩みます。
そして本作は(脚本はもちろんですが)、役者の演技がかなり印象的。特に母親役の宮沢りえの無償の愛を表現する演技力と、娘役・杉咲花の存在感は圧巻の一言です。日本アカデミー賞で最優秀賞をW受賞したのも激しく納得。
ラストはかなりの衝撃を受けますよ。
公開年:2016年
上映時間:2時間05分
監督:中野量太
出演:宮沢りえ、杉咲花
DVD:湯を沸かすほどの熱い愛
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30位 アバウト・タイム
タイムトラベル能力を持つ青年が意中の女性との関係を進展させようと奮闘する中で、愛や幸せの本当の意味に気付いていく様を描くヒューマンラブコメディー。美しい海辺の家の光景を背景に、時間の大切さや人との出会いの大切さを教えてくれるハートフルな作品です。
自分に自信がなく恋人のいないティムは21歳の誕生日に、父親から一家の男たちにはタイムトラベル能力があることを告げられます。恋人を得るため張り切ってタイムトラベルを繰り返すティムは、やがて魅力的な女性メアリーと恋に落ちます。しかしタイムトラベルによって生じたアクシデントで、そもそもメアリーと出会っていなかったという事態に陥ってしまい・・・。
時間の大切さや、人との出会いの大切さを伝えてくれる温かみのある作品です。これほど「毎日を大切に感謝しながら生きて行こう」と思わせられる映画はありません。エンディングでは涙で顔がぐしゃぐしゃw
コーンウォール地方の美しさとロンドン、そしてメアリー役のレイチェル・マクアダムスの可愛いさも見所です!
ちょっぴり疲れている大人に、激しくおすすめしたい1本。
公開年:2013年
上映時間:2時間03分
監督:リチャード・カーティス
出演:ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムス
DVD:アバウト・タイム~愛おしい時間について~ [Blu-ray]
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29位 フィラデルフィア
エイズに冒された弁護士が、不当な差別に立ち向かう姿を描いた感動の社会派ヒューマンドラマ。
法律事務所で働く敏腕弁護士ベケットは、体調不良で検査を受けた結果HIV感染を宣告されます。会社側は仕事上のミスをでっちあげ、彼を解雇。不当な差別と闘うためにベケットは訴訟に踏み切ろうとしますが、誰も弁護人を引き受けてくれない。そこで、彼の毅然とした姿勢に心打たれたかつてのライバル弁護士ミラーが立ち上がります。ミラーの協力を得て、ついに自由と兄弟愛の街フィラデルフィアで注目の裁判が幕を開けます。
この映画、トム・ハンクスの演技がとんでもなく素晴らしい。エイズに蝕まれながら不当な解雇に泣き寝入りせず、法廷で戦いを挑む弁護士の姿を実にリアルに演じています。病に侵されどんどん弱っていく中、気力で戦い続けるやつれた姿はもはや演技とは思えません。特に、証人尋問リハのシーンは圧巻の一言。
そして何よりも感動的なのは、エイズで死に近づくベケットを支える人々の姿です。観ているだけでも息が苦しくなって目まいがしそうなほどの差別の描写と、応援してくれる家族、仲間の温かさや両親の強さとの対比に、思わず嗚咽を誘われてしまいます。
「差別は偏見によって生まれ、偏見は無知によって生まれる。」
差別や偏見のない世の中を願って、ひとりでも多くの人に観てもらいたい映画です。
公開年:1993年
上映時間:2時間05分
監督:ジョナサン・デミ
出演:トム・ハンクス、デンゼル・ワシントン
DVD:フィラデルフィア [Blu-ray]
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28位 この世界の片隅に
こうの史代の人気コミックをアニメ映画化した作品。制作される際、配給会社からのサポートが受けられず、クラウドファンディングで資金を集めて作られた映画です。小さな劇場から始まり口コミで評価が高まって、最終的には全国の大劇場で上映された奇跡の作品、それが「この世界の片隅に」。
1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来ます。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出すようになります。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていきます。そんな状況でも懸命に生きていくすずでしたが、ついに1945年8月を迎え・・・。
明るくてほのぼのしたすずが大切なものを次々と奪われていく中で、精神が乱れ、追い詰められていく様子に胸が締め付けられます。普通の主婦の日常と、それを破壊しようとする戦争の残酷さ。鑑賞後は、平凡で穏やかな毎日のありがたさを痛感させられます。
不安多きこの時代、平和に暮らすことのありがたさをもう一度見直す意味でも、必ず観ておきたい作品。特に戦争を経験していない、ぼくたち世代は絶対に観ておくべき映画です。
公開年:2016年
上映時間:2時間08分
監督:片渕須直
出演:のん、細谷佳正
DVD:この世界の片隅に [Blu-ray]
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27位 グッバイ、レーニン!
東西ドイツの統一という時代の波に翻弄される家族の姿を描いたニューマンコメディ。
物語は共産主義が終焉する前の東ドイツから始まります。主人公アレックスの母親は生粋の共産主義者。彼が抗議デモに参加して警官に捕らえられたのを見て、心臓発作を起こしてしまいます。彼女は8ヶ月間昏睡状態に陥りますが、その間にベルリンの壁は崩壊。目を覚ました母親の弱った体にショックを与えたくないアレックスは、共産主義がまだ存在していると偽ることに・・・。歴史的大事件の陰にある個人の戸惑いがとても切ない、優しくも哀しい名作コメディ映画です。
コメディタッチで始まる前半から、後半は一気にシリアスモードに。母親を絶望させたくないという一心でアレックスや彼の仲間ががむしゃらに作り上げた「母だけの世界」は、ツギハギだらけで滑稽なものなんだけど、「もう存在しない世界」だというノスタルジックな要素を孕んでいて、切なさを感じてしまう。
そして、東西統一を隠し通そうと奮闘する息子の満足げな姿を見守る母親の表情が温かく、思い出すたびにホロッとさせられます。ここでは敢えて詳しくは語りませんが、レーニン像のシーンは、映画史上に残る名シーンのひとつではないかと思います。鳥肌が立ちます!
クスクスと笑わされ、ホロリと泣ける、素敵な映画。
アレックスの優しい嘘が微笑ましく、愛おしさを抑えきれません。
公開年:2003年
上映時間:2時間01分
監督:ヴォルフガング・ベッカー
出演:ダニエル・ブリュール、カトリーン・ザース
DVD:グッバイ、レーニン! [Blu-ray]
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26位 八日目の蝉
今日まで母親だと思っていた人が、自分を誘拐した犯人だった・・・。
不倫相手の子供を誘拐した女と誘拐犯に育てられた女。ふたりの逃亡生活と、その後の運命を描いた衝撃のヒューマンサスペンスです。
1985年に起こったある誘拐事件―。
不実な男を愛し、子を宿すも母となることが叶わない絶望の中で、男と妻の間に生まれた赤ん坊を連れ去る女・野々宮希和子と、その誘拐犯に愛情一杯に4年間育てられた女・秋山恵理菜。実の両親の元へ戻っても普通の生活は望めず、心を閉ざしたまま21歳になった恵理菜は、ある日、自分が妊娠していることに気づきます。相手は希和子と同じ、家庭を持つ男。過去と向き合うため、かつて母と慕った希和子と暮らした小豆島へ向かった恵理菜はそこである真実を知ることに。そして、恵理菜はある決断を下します・・・。
始まりのシーンで泣け、後半はもう涙を止めるヒマがないほど涙腺崩壊w
男性が観るのと女性が観るのとではきっと感想も違ってくるのでしょうが、誰が観ても感動で心揺さぶられる作品であることは間違いありません。
特に母の娘を思う気持ちの強さに衝撃を受け、何度も号泣してしまいます。そこに男の立ち入る隙などないことを、強烈に思い知らされる。それを優しい仕草や表情で観る者に訴えかける永作博美の表現力、本当に凄い。井上真央の演技も凄い。
ストーリーの重厚さと迫真の演技が相まって、めちゃくちゃ見ごたえのある作品です。ただ内容はかなり重いので、元気がないときに観るのはおすすめしません。少し元気がある時に心して観ましょうw
公開年:2011年
上映時間:2時間27分
監督:成島出
出演:井上真央、永作博美
DVD:八日目の蝉
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25位 きっと、うまくいく
インドで大ヒットを記録した大学時代の親友3人が織り成す感動ドラマ。超難関理系大学・ICEに通うランチョー、ファルハーン、ラジューの“3バカトリオ”が巻き起こす珍騒動と、行方不明となったランチョーを探す10年後の彼らの姿を同時進行で描いています。
行方不明だったランチョーが街に戻ってくると聞き、ファルハーンとラジューは母校に向かいます。10年前、三人は名門大学の学生でしたが、ランチョーと学長の娘・ピアが接近したことから、3人は卒業目前で退学を言い渡されるハメに・・・。入学したインドのエリート大学で友人たちと青春を謳歌していたランチョーが突然姿を消した謎と理由を、10年という年月を交錯させながら解き明かしていきます。
インド映画はちょっと・・・、と思っている人には絶対観てもらいたい!その概念を覆されるはずです。インド映画という理由だけでこの映画を観ないのは、間違いなく人生の損失でしょう!スピルバーグが「3度観た」と言うのも頷けます。
超学歴社会のインドでは、エンジニアになる事こそが成功者だと教え育てられる。親に自分の将来を決められ育てられて来た彼らが、それぞれの思いでエリート校に入学し、学業に勤しみ、そして思いっきりバカをする。ゲラゲラ笑ってダンスを楽しむだけでなく、貧富の差、身分の差、競争の激しさなどインド社会が抱える問題も垣間見えます。
とにかく、最初から最後まで目が離せません。笑いあり、涙あり、歌ありダンスあり、ええっ~~!?という展開に驚かされ、笑い、感動で涙してしまいます。一体何なんだ、この映画は!?(笑)
笑顔で号泣してしまう、爽やかな感動に包まれた作品。家族で観るのもおすすめです!
公開年:2009年
上映時間:2時間50分
監督:ラージクマール・ヒラニ
出演:アーミル・カーン、カリーナ・カプール
DVD:きっと、うまくいく [Blu-ray]
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24位 グリーンマイル
双子の少女を殺害した罪で刑務所に送られてきた死刑囚と、彼の起こす奇跡によって幸せになっていく人々の心の交流を描いた感動のヒューマンドラマ。
1935年、ジョージア州のコールド・マウンテン刑務所の死刑囚舎房で看守を務めていたポールのもとに、幼女姉妹を虐殺した罪で死刑を宣告された死刑囚コフィーが送られてきます。ある日、ポールは以前から患っていた尿道炎による激痛に襲われ舎房内で倒れてしまうのですが、その時、コフィーが不思議な力でポールの尿道炎を治してしまうという奇跡が起きます。次第にコフィーとの交流を深めていく看守たちは、やがて彼の罪を疑問視するようになるのですが・・・。
何度観ても泣ける。公開当時、スピルバーグが「途中で堪えきれず、4回号泣してしまった。」とコメントしていたのを思い出します。冤罪、理不尽、不条理、誠実、慈愛。多くのテーマが詰まった映画で、いろんなことを考えさせられます。3時間を超える長さも、まったく苦にならない。
世代を超えて、多くの人の生き方、死に方を見てきて、なおまだ生き続けなければならないコフィーの辛さと言ったら・・・、言葉になりません。死刑が迫った際にコフィーが行ったセリフが、今でも頭から離れない。
真実とは何なのか。正義とは。私たちは本当に目の前にいる人のことを理解できているのだろうか。理解しようとしているのか。そんなことを自分に問いかけずにはいられなくなります。まだ観ていない人には、絶対観て欲しい必見映画のひとつです。
公開年:1999年
上映時間:3時間09分
監督:フランク・ダラボン
出演:トム・ハンクス、デヴィッド・モース
DVD:グリーンマイル [Blu-ray]
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23位 タイヨウのうた
色素性乾皮症で“夜しか生きられない少女”と、サーフィン好きな“昼を生きる少年”が織り成す純愛ラブストーリー。
雨音薫16才。彼女はXP(色素性乾皮症)という難病のため太陽の光にあたることができません。深夜に駅前広場で歌うことが唯一の生きがいである薫は、日の出前にサーフボードを抱えて現れる少年、藤代孝治に窓越しの恋をしていました。運命に引き寄せられた2人は、急速に親しくなっていきます。しかし、孝治に病気のことを知られてしまった薫は、初恋も歌もあきらめてしまうことに。残された時間の少ない薫のために、孝治はある約束をするのですが・・・。
とにかく切ない。ただ切ないだけでなく、生きる希望を見出していくストーリーが清々しい映画。
難病をテーマにした作品ですが、「病気」や「死」よりも「生きる」ことへのメッセージ性が強く、決して暗さはありません。病気だから悲しい、可哀想と思うシーンは一つもなく、人を想う優しさと、それを受けて前向きに生きていこうとする強さに涙する。素晴らしい映画です。(TVドラマ版とは全く別モノ。映画の方が断然イイ!)
「会いに行くよ。太陽が沈んだら。」 塚本高史のセリフが、またカッコ良すぎw
そして、哀しくも美しいラストと“good-bye days”・・・。
爽やかな感動にまた号泣してしまいます。
青春時代を生きている人だけでなく、どの世代も青春時代を思い出して爽やかに泣ける感動作。シンプルに号泣できる映画ナンバーワンです!
公開年:2006年
上映時間:1時間59分
監督:小泉徳宏
出演:YUI、塚本高史
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22位 私の中のあなた
2004年アメリカで出版されたジョディ・ピコー原作「わたしのなかのあなた(My Sister's Keeper)」を映画化した作品。
白血病の姉に臓器を提供するドナーとして、遺伝子操作によって生まれた11歳のアナ。彼女はこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきました。母サラは愛する家族のためなら当然と考えていましたが、ある日、アナは姉への腎臓提供を拒否し、両親を相手に訴訟を起こします。いったい何故、アナは突然大好きだった姉を救うことをやめる決意をしたのか?その決断の裏には、驚くべき真実が隠されていました・・・。
アナの意味深な言葉で始まる冒頭シーンから、ぐいぐいストーリーに惹き込まれていきます。白血病を発病したケイト、そのドナーとして生まれてきた妹アナ、盲目的にケイトを愛する母、献身的に支える父、孤独を抱えながらも家族を愛する兄・・・。白血病を患った娘をめぐり、家族同士の感情が激しくぶつかり合う。ただ感動や涙を与えるだけでなく、家族の絆について深く考えさせられます。
自分の体を守るために著名な弁護士を雇い、元弁護士の母と法廷で戦うアナ。裁判でアナが勝てば、アナが大好きな姉ケイトは死ぬ。思い出すと切なくてまた胸が締め付けられます。
幸せって一体何なのか?
号泣しながら、そんなことを考えさせられる深い作品。
老若男女、すべての人にオススメの映画です!
公開年:2009年
上映時間:1時間49分
監督:ニック・カサヴェテス
出演:キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン
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21位 いまを生きる
全寮制の名門進学校を舞台に、熱血新米教師と生徒たちの心温まる交流を描いた青春ドラマ。
1959年バーモントの秋。名門校ウェルトン・アカデミーに1人の新任教師、同校のOBでもあるジョン・キーティングがやって来ます。伝統と規律に縛られた生活を送る生徒たちに、キーティングは型破りな授業を行います。「先入観にとらわれず自分の感性を信じ、自分自身の声を見つけろ」と、若者たちに潜在する可能性を喚起。風変わりな授業に最初はとまどっていた生徒たちも、次第に目を開かされキーティングへの関心が高まっていきます。中でも7人の生徒たちはキーティングの資料をもとに“死せる詩人の会"を結成。深夜に寮を抜け出して洞窟に集まり、自由に語り合うようになります。恋をする者、芝居に目覚める者…。皆がそれぞれの道を歩みはじめたと思われた時、ある事件が勃発。その事件をきっかけに、生徒たちは再び学校体制下に引き戻されそうになるのですが・・・。
若かりし頃、映画館でこの作品を観た時の衝撃は今でも忘れられません。繰り返し観れば観るほど深い感動を与えてくれる、名作中の名作。
映画やドラマにありがちな予定調和的なストーリーではなく、現代社会の問題に果敢に立ち向かう人間たちにスポットを当てながらも、それが決して簡単に上手くいくものではないという現実をリアルに描き出している。
特に、事件があってからの冬の光景は生徒たちの重い心象風景と重なりつらいものですが、ラストシーンが大きな光となって作品全体を照らし出します。大感動、涙、涙です。
ただ泣けるだけではない、確実に人生を豊かにしてくれる不朽の名作。
公開年:1989年
上映時間:2時間08分
監督:ピーター・ウィアー
出演:ロビン・ウィリアムズ、イーサン・ホーク
DVD:いまを生きる [Blu-ray]
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20位 今度は愛妻家
仕事も家事もせず、妻への愛情も微妙なダメ夫と、そんな夫を献身的に支える健康オタクの妻が織り成すハートフルな夫婦ドラマ。
かつて売れっ子カメラマンだったが、今はプータロー同然の生活を送る俊介。そんな夫に文句を言いながらも世話を焼いている、健康マニアの妻さくら。ある日俊介は、さくらに半ば強引に子作りのための沖縄旅行へ連れて行かれます。しかしその日を境に、二人に微妙な変化が・・・。
「大切な人を大切にすることの大切さ」を強く実感させてくれる、そして「自分を大切にして自分に正直に、後悔がないように生きよう」と強く思わせてくれる映画。
反面、男の愚かさや女々しさも余すところなく表現されています。
一緒にいられる時には妻や恋人を冷たく扱い、失ってから初めてその大切さに気付き後悔する。そしていつまでも未練たらしく思い続ける、もっと優しくしてやれば良かったと・・・。
男なら誰にでも心当たりがあるのではないでしょうか。そんな男の愚かさを豊川悦司が絶妙に表現しています。加えて、石橋蓮司のオカマ。薬師丸ひろ子のかわいらしさ。濱田岳、水川あさみ、出番が少ないのに圧倒的存在感の井川遥。キャスティングもパーフェクトです。存分に笑って泣けます。
行定監督の「大人がみられる良質の映画を」という言葉どおりの良作。
倦怠期を迎えた夫婦にもオススメの1本ですw
公開年:2009年
上映時間:2時間08分
監督:行定勲
出演:豊川悦司、薬師丸ひろ子
DVD:今度は愛妻家
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19位 最強のふたり
首から下が麻痺した大富豪と介護者として雇われた黒人青年が垣根を越えて友情を結ぶ、実話を基にしたヒューマン・コメディー。
不慮の事故で全身麻痺になってしまった大富豪のフィリップは、新しい介護者を探していました。スラム出身の黒人青年ドリスは生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者でしたが、フィリップは彼を採用することに。クラシックとソウル、高級スーツとスウェット、文学的な会話と下ネタ。すべてが異なる二人はぶつかり合いますが、偽善を憎み本音で生きる姿勢は同じでした。互いを受け入れ始めたふたりの毎日はワクワクする冒険に変わり、ユーモアに富んだ最強の友情が生まれていきます。しかし、ふたりが踏み出した新たな人生には、数々の予想もしないハプニングが・・・。
フランス映画としては「アメリ」を抜いて歴代1位になった大ヒット作品。いまだにラストシーンを思い出すだけで鳥肌が立ちます。実話を基にしたストーリーというのが、信じられない・・・。
まず、冒頭の車中で流れるEarth,Wind & Fireの“September”を聴いてウキウキ感マックス!待ったなしで、ストーリーに惹き込まれていきます。そして、大富豪と移民の青年との出会い。その後のハラハラ、ワクワクの展開。その中で繰り広げられる容赦ない二人の言葉の掛け合いは、障碍者と健常者、白人と黒人といった壁を越えた爽快感を与えてくれます。
嘘、偽り、飾りのない心のふれあいが、人生を大きく変えていく。実話を基にしているだけに、リアルな感覚で作品に没入してしまいます。
笑ったまま泣いてしまう、そんな素敵な映画。観ずには死ねない、必見映画です!
公開年:2011年
上映時間:1時間52分
監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー
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18位 フィールド・オブ・ドリームス
農場で不思議な声を聞いた男が、その声に導かれるまま奇妙な現象に遭遇していく感動のベースボール・ムービー。
マイナーリーグの選手だった父親から、おとぎ話のかわりに野球の話を聞かされて育ったレイは、ある日、自分の農場で不思議な声を聞きます。「それを作れば彼はやってくる。」その言葉を野球場をつくることだと解釈したレイは、育ててきたトウモロコシ畑の一部を潰し野球場を作ります。周囲から変人扱いされお金も底をついたある日、野球場に一人の男が立っていました。それは、父のヒーローで今は亡き伝説の大リーガー“シューレス"・ジョー・ジャクソンでした。36歳の妻子ある男が「夢を叶えるために冒険できるのは今しかない」と、“声"に導かれるまま、自分の夢に挫折した人々に会っていきます。
清々しく爽やかな余韻が心に残るファンタジー映画。
「目に見える物だけが全てではない。目に見えないものにこそ、本当に伝えたい想いがある。」と言うメッセージが静かに胸に響きます。こういう映画を観てると、アメリカ人って本当に野球がすきなんだなぁ、と思ってしまう。こんな夢のような映画を作ってしまうんだから。。遠い少年時代の夏休みの日々にタイムスリップしたような感覚で、切なく温かい気分に浸れます。哀愁漂う、古き良き時代の映画とでも言うんでしょうか。ん~、たまらん。
あきらめていた、あきらめきれなかった夢に向かってただひたすらに突き進んでいく人々の姿は、ただただ感動的で涙腺が緩んでしまいます。ここで多くは語りません。是非観て欲しい。人生を前向きに、そして他人に対して優しくなれる、素晴らしい映画です。
公開年:1989年
上映時間:1時間45分
監督:フィル・アルデン・ロビンソン
出演:ケビン・コスナー、エイミー・マディガン
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17位 クレイマー、クレイマー
離婚と養育権という現代アメリカが避けて通れない社会問題を、ハートウォーミングな人情劇を通して描いたヒューマンドラマ。
仕事第一の男テッドがある夜遅く帰宅すると、荷物をまとめた妻ジョアンナが彼を待ち受けていました。「誰かの娘や妻ではない自分自身を見つけたい。」と言い残し、彼女は去って行きます。息子とニ人残されたテッドは、失意のなか家事に奮闘。数々の失敗やケンカを乗り越えて父と子の間に深い絆が生まれた頃、息子の養育権を主張するジョアンナがテッドのもとをを訪れます。
世の中にはたくさんの夫婦がいて、関係や価値観、夫婦の形態も夫婦の数だけあると思います。時には夫婦が離れてしまうこともあるでしょう。しかし、どんな結果になろうとも忘れてはいけないことがあるはず。子供にはまったく罪がなく、守るべき親の存在が必要であること。愛されるべきであること。そんなことを痛感させられる作品。
でも両親だって、生身の人間なんですよね。いつも最良の選択肢を選べるわけではない。でも選択しなければならない。苦渋の選択はたいがい誰かを傷つけて、それでもなお進み続けなければならない。不完全ゆえに、泣いて、怒って、叫んで、笑う。「クレイマー、クレイマー」は、そういった等身大の人間の持つ苦悩や弱さを余すところなく映し出した不朽の名作だと思います。
そして、そんな元夫婦が導き出した結論は尊い!本当に感動します。
男性と女性で見方が大きく分かれる映画だと思うので、夫婦やカップルで一緒に鑑賞してみてはいかがでしょうか?
公開年:1979年
上映時間:1時間40分
監督:ロバート・ベントン
出演:ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ
DVD:クレイマー、クレイマー[Blu-ray]
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16位 君に読む物語
アルツハイマー症に侵された女性。彼女は彼女を愛する一人の男の力によって病を克服する。ニコラス・スパークスのベストセラー小説を映画化した純愛物語。
療養生活を送る老婦人の元に、足繁く通う老人が物語を読み聞かせます。それは1940年の夏、南部の小さな町で始まる物語。休暇を過ごしに都会からやって来た17歳の令嬢・アリーレイチェル・マクアダムスは、地元の製材所で働く青年ノアと出逢い、恋に落ちます。しかし、娘の将来を案じる両親に交際を阻まれ、都会へ連れ戻されてしまう。ノアは365日毎日手紙を書きますが、一通の返信もないまま、やがて第2次世界大戦が始まり・・・。
まず、映画の始まりから息を飲みます。あまりに美しい映像。静かな夕暮れの湖。湖面を滑る一隻のボート。そして、色づく夕日。この冒頭シーンを観るだけで、監督がどれだけ映像を大切にしているかが分かります。感動します。作品を通して見られる映像美だけでも、一見の価値があります。もちろん、ストーリーも素晴らしい。愛する人がアルツハイマー病にかかってしまう喪失感と、それを上回るほどの強い愛がテーマになっていますが、最も印象的なのはやっぱり若い二人の奔放な恋。ひと夏の淡く幼い初恋から、何年もあとに再開した二人の激しい求愛。とてもドラマチックで、美しいラブストーリーです。
ありがちな恋愛映画に辟易している方には、是非観て欲しい。ボロボロになるほど泣けます。(ティッシュを用意しておいた方がいいかもw)
どんな年老いた人にも忘れられない青春があり、どんな夫婦にも出会いがあり、それぞれの歴史があるんだなぁ・・・、なんてことを鑑賞後考えてしまいました。心が洗われるような映画って、こういう映画を言うんでしょうね。。
公開年:2004年
上映時間:2時間03分
監督:ニック・カサヴェテス
出演:ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス
DVD:きみに読む物語[Blu-ray]
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15位 素晴らしき哉、人生!
フィリップ・ヴァン・ドレン・スターンの原作を映画化した不朽の名作。
ジョージは誠意をこめて生きてきたにも関わらず、全てが裏目に出る人生に絶望し自殺を図ります。しかし、人生が終わろうとした瞬間、200歳になっても翼をもらえない二流の老天使と出逢います。天使はジョージの人生を振り返りながら生きる“意義”をみせ、彼に生きるよろこびを取り戻させていくのですが・・・。
失意のどん底にある人に、もし1つだけ映画を薦めるとしたら絶対に選びたい作品。どんな人でも長く生きていると「自分は誰からも必要とされていないんじゃないか?」とか、「生きている価値があるのか?」なんてことを一度は考えることがあるはず・・・。でも、そんな心配をする必要はない、自分の人生がどれだけ多くの人に関わっているのか、自分がどれだけ人を幸せにしているのか、そしてそれがどれだけ素晴らしいことなのかを深く教えてくれる映画です。
観終えた後は、小さな幸せを感じて心がほっこり温かくなる。こんなに幸せな気分で泣ける映画は、他にないかも知れません。
間違いなくフランク・キャプラ監督、戦後の代表作にして最高傑作。人生の意味について深く考えさせられます。
公開年:1946年
上映時間:2時間10分
監督:フランク・キャプラ
出演:ジェームズ・スチュワート、ドナ・リード
DVD:素晴らしき哉、人生! Blu-ray
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14位 ゴースト/ニューヨークの幻
ゴーストファンタジーを交えたラブロマンス不朽の名作。
恋人同士のモリーとサムは同棲を始め、幸福に満ちあふれた生活をしていました。そんな矢先、サムが暴漢に襲われ命を落としてしまいます。サムは現世に残されたモリーのことを思うあまり昇天できず、幽霊となってモリーの側に現れます。しかし、彼女は彼の存在にまったく気づかない。やがて自分を殺した強盗が彼女にも迫っている事を知ったサムは、彼の声を聞くことができるインチキ霊媒師の力を借りて、モリーに危険を知らせようとするのですが・・・。
ライチャス・ブラザースの『アンチェインド・メロディ』が奏でる、悲しく切ないラブ・ストーリー。リビングで静かにシャンパンを傾けつつ観たい映画。一人でも二人でも、きっとぐっときます。
内容は単調なラブロマンスではなく、コメディ、サスペンス、アクションの要素あり。テンポ良くストーリーが進んでいきます。キャストも素晴らしく、デミ・ムーアがとにかく美しい。。これほど涙が似合う女優もいないんじゃないでしょうか。そして優しく素敵なパトリック・スウェイジ。愛するモリーを守るために頑張るサムが健気で印象に残ります。あと忘れてはいけないのが、ウーピー・ゴールドバーグ。彼女のもたらす笑いが、作品のアクセントになっている。お金に執着するシーンは最高に笑えます。
骨の髄まで楽しめて泣ける映画。名作は色褪せません。
公開年:1990年
上映時間:2時間07分
監督:ジェリー・ザッカー
出演:パトリック・スウェイジ、デミ・ムーア
DVD:ゴースト/ニューヨークの幻[Blu-ray]
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13位 遠い空の向こうに
のちにNASAのロケット・エンジニアになったホーマー・ヒッカムの自伝を基に、ロケットへの夢に賭けた若者たちの挑戦を描いたドラマ。実話が基になっています。
1957年、ウエストバージニア州の田舎町に住む、ソ連の人工衛星打上げに触発された高校生のホーマー。炭鉱夫の息子は炭鉱夫になるのが常識だった時代に、父親の反対を押しきって、女教師の助けを借て3人の仲間とロケットを作り始めます。周囲の反対にもめげず、星を目指して新しい運命を切り開いていくのですが・・・。
本当に素晴らしい映画!
観終わった後の正直な感想は、この一言に尽きます。公開当時はは目立たない小さな作品でしたが、10数年経ってこれほど評価の高まった作品も珍しいのではないでしょうか。
少年たちが夢を追う姿は感動的で、それだけでも観る価値は十分。そして何といっても、見所は父と子の関係でしょう。父の強さ、弱さ、可愛いわが子に試練を与える辛さ。誰よりも父にこそ分かって欲しいと苦しみながら、それでも父を尊敬し好きでたまらない息子。そんな父子の姿は、観ていて思わず涙があふれてきます。後半は、ほぼ泣きっぱなしw
主人公はスプートニクを観るまで、どこにでもいるフツーの高校生でした。何が人生の転機になるか分からないものですね・・・。そして、1人で夢を叶えられるものではない、人との出会いの大切さも教えてくれます。なんせ、実話が基になっているので説得感がハンパない。
随所で流れるエルビス、バディ・ホリー、プラターズといった、珠玉の50’Sオールディーズのナンバーもいいアクセントになっています。
生涯忘れることのできない映画のひとつ。まだ観てない人は、絶対観た方がいいです。
12位 火垂るの墓
太平洋戦争の最中、空襲で母親と家を失った幼い兄妹に降りかかる悲運を描いた感動の名作アニメ映画。
昭和20年の神戸。急な空襲で母が入院した14歳の清太と4歳の節子兄妹は、叔母のもとを訪れます。しかし、彼らの母が亡くなったのを機に叔母は彼らを邪険にしはじめ、清太は節子を連れて誰もいない防空壕へ。ふたりだけの自炊生活を始めるのですが・・・。
何度観ても胸が張り裂けそうになります。弱い者が守られず、徐々に世の中から余裕が無くなっていく。これが戦争の姿なんだと痛感させられる。とてもとても悲しい映画。苦しくも助け合いながら必死に生きようとする兄妹の姿に、涙を止めることが出来ません。できることならスクリーンの中に入って、子供たちを助け出してあげたいとまで思ってしまいます。
でもこの映画には99%の絶望の中に、1%の救いがあります。目を背けたくなるほど厳しい物語の中に、生きることにただただ純粋で、ひたむきな二人の姿がある。自分より弱い妹を、必死に守ろうとする兄の姿がある。ただ哀しいだけの映画ではありません。幼い兄妹のささやかで幸せな笑顔や笑い声にも、是非注目して観てもらいたいです。
生きることの意味を見失いそうな時は、こんな厳しい状況の中、ただひたむきに生きようとした二人の姿を思い出してまた頑張れる。
国籍、世代を問わず、老若男女すべての人が見るべき映画だと思います。
公開年:1988年
上映時間:1時間28分
監督:高畑勲
出演:辰己努、白石綾乃
DVD:火垂るの墓 [Blu-ray]
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11位 しあわせの隠れ場所
過酷な少年時代を過ごしながらも、とある家族との出会いによって才能を開花させNFLデビューを飾ったマイケル・オアー選手の実話を描いたドラマ。
夫と娘、息子の4人で幸せに暮らす裕福な白人家庭の夫人リー・アン。彼女はある凍てつくような真冬の夜、ひとり寂しくTシャツと短パンで歩いている巨漢の黒人少年に目を止め、声をかけます。そして、マイケルと名乗るその少年を放っておけなくなり、ひとまず自宅へ彼を招き入れることに。マイケルは父親の顔も知らずに育ち、母親とは引き離され、住む場所や学校も転々とする劣悪な境遇に置かれていました。そんな彼に、はじめは憐れみだけを感じていたリー・アン。しかし、マイケルの瞳の中に輝きを見つけた彼女は後見人になると決心、自分の部屋と教育の場を与え、改めて家族の一員としてマイケルを迎え入れることにしました。またリー・アンはある時、大柄でありながら敏捷な肉体と仲間を危険から守る保護本能に秀でた心を持つマイケルにアメリカン・フットボールの才能を見出します。アメフトに取り組むマイケルはたちまちその能力を発揮し、一躍注目選手として成長していくのですが・・・。
感動の実話ストーリー。これが実話なんて、正直信じられない。リー・アン役を演じるサンドラ・ブロックの強く逞しく、時には優しく振る舞う演技に脱帽です。周囲からの冷たい視線の中で、差別や偏見をものともせず信念を曲げず強く生きて行く様はめちゃくちゃカッコイイ。血が繋がっていなくとも、信じあえれば絆を深めていくことができる。家族とは何なのかを改めて考えさせられる、感動的な作品です。
学生時代にアメフトをやっていたこともあって、個人的には選手時代のことを思い出したりして、特に印象深い映画でした。
人を幸せにすることは、自分の幸せにもつながるんだということを教えてくれます。
公開年:2009年
上映時間:2時間09分
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:サンドラ・ブロック、クィントン・アーロン
DVD:しあわせの隠れ場所 [Blu-ray]
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10位 ALWAYS 三丁目の夕日
東京タワーが完成し白黒テレビが出始めた昭和30年代を舞台に、人情味溢れる下町の人々を描いた感動のヒューマンドラマ。
昭和33年、東京下町の夕日町三丁目。ある日、鈴木則文が営む自動車修理工場・鈴木オートに集団就職で上京した六子がやってきます。しかし、思い描いていたイメージとのギャップに、少しがっかりした様子。一方、鈴木オートの向かいにある駄菓子屋の店主で、しがない小説家の茶川竜之介。彼はひょんなことから、飲み屋のおかみ・ヒロミのもとに連れてこられた身寄りのない少年の世話をすることになるのですが・・・。
道を行きかう当時の自動車・路面電車、CGで再現された昭和30年代東京の街並み。冒頭から観る者を「昭和のあの頃」に誘う圧倒的なリアリティ。作り手の徹底的なこだわりがビンビンと伝わってきます。当時の人たちが共に泣き、笑い、一生懸命生きていたことを実感できる。明るく前だけを見つめて進んでいく清々しい姿に深く感じ入って、涙腺緩みっぱなしです。
この映画を観ていると、何だか当時を生きていた人たちの生活に憧れを感じてしまいますね。あれだけ皆と助け合って生きている姿を見ると心がほっこり温かくなる。スマホもパソコンも捨てて、三丁目の街並みに飛び込んでみたい!そんな気分にさせられますw
昭和へのノスタルジーと、思いやり溢れるストーリー。とにかく涙なしには観れない名作。全ての日本人に観てもらいたい作品です。
公開年:2005年
上映時間:2時間13分
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆、堤真一
DVD:ALWAYS 三丁目の夕日
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9位 街の灯
喜劇王・チャールズ・チャプリン監督・主演・脚本による、盲目の娘との恋を描いた不朽の名作。3年の歳月を費やして製作され、チャップリン作品の中で最もロマンチックな一篇。
世界大恐慌後の混沌とした時代。小男で風彩もあがらず、服装もみすぼらしく、職もなく住むところもないチャーリーは、職にありつけそうもなく、毎日あちこちさすらい歩いてフーテン暮らしをしていました。そんな彼が一人の娘に恋をします。街角で花を売っている、盲目の貧しい娘です。彼は彼女の目を治す為に、金を稼ごうと一大決心をするのですが・・・。
数あるチャップリン作品。名作ばかりですが、その中でも一番好きな作品です。人間の本来持っている他人への優しさを、無一文の浮浪者を介して見事に表現した大感動の名作。優しさだけでなく、人間の持つ醜さ、驕り、悲哀、全てがこの映画には凝縮されています。浮浪者のチャップリンは少女に何もしてやれない。でも何とか自分のできることをしようとする。お金さえあれば、彼女の目が治る可能性がある。彼はその可能性に賭けます。その純粋さに心打たれる。そして感動のラストシーン。どうしてこんなに泣けるんだろうというくらい、涙が溢れます。
この「街の灯」は、まさに映画の王道ではないでしょうか。単純なストーリーだけど、純粋に健気に好きな人に尽くしていく。何の報酬も求めず、ただひたすらに純粋に尽くす。そんな純愛をユーモアや悲哀、風刺を交えながら表現しぬくチャップリンは、やはり天才です。
80年以上前のモノクロサイレント映画ですが、素晴らしいものはいつの時代も素晴らしい。心豊かによく生きるために、こんな映画をどんどん観たいものです。
公開年:1931年
上映時間:1時間27分
監督:チャールズ・チャップリン
出演:チャールズ・チャップリン、ヴァージニア・チェリル
DVD:街の灯 City Lights [Blu-ray]
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8位 マディソン郡の橋
片田舎に住む主婦と橋を撮りに訪れた中年カメラマンとの4日間という短くも燃えるような恋を描いた、切ない大人のラブストーリー。
アイオワ州マディソン群の片田舎。農場主の妻フランチェスカは、夫と二人の子供に囲まれ平凡な主婦として穏やかな毎日を送っていました。そんなある日、一人で家の留守をしていた彼女の所へ、ある男が道を尋ねてきます。男の名はロバート・キンケイド。旅のカメラマンで、この近くの屋根のある橋ローズマン・ブリッジを撮影に来て道に迷っていました。橋までの道案内に車に同乗したフランチェスカ。それは二人にとって、永遠に心に残る4日間の始まりとなります・・・。
中年男女の静かな不倫物語と言ってしまえばそれで終わりですが、この映画のテーマはもっと深いところにあるような気がします。たった4日間の恋が、永遠の恋になるほど激しい恋愛をする人生。お互いがお互いの立場をはっきりと認識している故の葛藤とジレンマが胸を打ち、切なすぎて涙が止まりません。
そして、メリル・ストリープがイーストウッドに対して徐々に心を開いていく演技が素晴らしい。クリント・イーストウッドの、純朴で孤独な職人的生き方にも心惹かれます。
ふりしきる雨、赤から青に変わる信号、なかなか発進しないイーストウッドの車・・・。このシーンは、まぎれもなく映画史に残る名シーンだと思います!
心の琴線を激しく打ち続ける傑作恋愛映画。一人静かに、心行くまで堪能しましょうw
公開年:1995年
上映時間:2時間15分
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、メリル・ストリープ
DVD:マディソン郡の橋 [Blu-ray]
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7位 アイ・アム・サム
知的障害のある父親が、やり手女弁護士の力を借りて娘の養育権を自分の手に取り戻そうと奮闘する感動のヒューマンドラマ。
知的障害のため7歳の知能しか持たない父親サム。母親は娘のルーシーを生むとすぐに姿を消しますが、二人は理解ある人々に囲まれ幸せに暮らしていました。しかし、ルーシーが7歳になる頃、その知能は父親を超えようとしていました。そんなある日、サムは家庭訪問に来たソーシャルワーカーによって養育能力なしと判断され、ルーシーを奪われてしまいます。どうしてもルーシーを取り戻したいサムは、敏腕で知られる女性弁護士リタのもとを訪ねますが、サムにリタを雇うお金などあるわけもなくあっさり断られてしまうことに・・・。
ダコタ演じるルーシーの父への思い、ペン演じるサムの娘への思いが、涙ぐましく微笑ましい。クールな弁護士も親子の愛情に触れ、人間らしい心を取り戻していく。新品のティッシュ箱を半分使うくらい泣けます。
サムは凄いです。現実に心を閉ざしてしまった隣家の女性や、人生初の挫折を味わった女性弁護士、娘を養女としてひきとろうとした若い夫婦らが次々とサムに心を開いていって、皆がサムを好きになる。そして、ラストシーンには本当に感激させられます。問題を抱えていない人間なんていない、みんな挫折感や劣等感と闘いながらいきているんだなと、大いに勇気づけられます。
要所要所で流れるビートルズのナンバーも最高で、この映画のもつ雰囲気とのマッチングが絶妙。喜びや悲しみを後押ししてくれます。
人間の純粋さ、強さ、弱さ、無償の愛の深さに、ただただ感動する2時間。何度観ても泣けます!
公開年:2001年
上映時間:2時間07分
監督:ジェシー・ネルソン
出演:ショーン・ペン、ミシェル・ファイファー
DVD:I am Sam アイ・アム・サム
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6位 マイ・フレンド・フォーエバー
HIVに感染した少年とその友人エリックとの友情を描いた、感動の青春ヒューマンドラマ。夭逝したブラッド・レンフロ主演の代表作です。
12歳のエリックは母親と2人暮らし。ある日、エリックの家の隣に新しい住人が引っ越してきます。その家の子供デクスターはHIV感染者。始めは戸惑い敬遠していたエリックでしたが、やがてデクスターと心が通い合い友情が芽生え始めます。そしてエリックは「彼の治療法を見つける」とデクスターを連れて、あてどのない旅に出掛けるのですが・・・。
親からの愛情を受けずに育ったエリックと、親からの愛情をたっぷり注いでもらったデクスター。冷めた家庭と暖かな家庭。対照的な家庭で育った二人の少年が、“病”という過酷な現実と闘いながら友情を育んでいく物語。当時、映画館で観て、あまりの感動にしばらく席から動けなかった記憶があります。友情、エイズ、逃れられない死との闘い。ピュアでまっすぐで、儚い。泣き所もストーリーも分かっているのに、何度観ても泣いてしまう作品です。
この映画で初めて知った、エリック役のブラッド・レンフロの少し陰のあるはにかむ笑顔が結構好きでした。もし彼が生きていたら、今頃どんな俳優になっていたんでしょうか?記事を書きながら、そんな事を考えてしまいます。
表面だけの“泣かせる映画”ではなく、この映画は心の奥の奥に突き刺さります。大切な友人、かけがえのない友達をふと思い出す、後世に語り継がれるべき素晴らしい映画。特に男性におすすめしたい作品です。
公開年:1995年
上映時間:1時間40分
監督:ピーター・ホートン
出演:ブラッド・レンフロー、ジョセフ・マッゼロ
DVD:マイ・フレンド・フォーエバー
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5位 いま、会いにゆきます
死んだはずの妻と再会し奇妙な共同生活を送るという、市川拓司原作の同名小説を映画化した感動のラブストーリー。
梅雨の訪れたある日、6歳の息子と暮らす夫の前に病気で死んだはずの妻が現われます。妻は死ぬ前に、1年後の雨の季節に戻ってくると言い残していました。夫と息子は記憶喪失の彼女を迎え入れ、再び家族として生活を共にすることに・・・。
ただただ泣ける。泣くまいと構えて観ても泣ける。涙がとめどなく溢れ、人のあたたかさ、親子の愛の深さ、愛することの素晴らしさに感動する素晴らしい映画。個人的には、泣ける日本映画ナンバーワンです。
ネタバレになるので余り詳しくは書きませんが、たとえ一時期であっても素晴しい思い出があれば、人間はなんとか悲しみを乗り越えてやっていける、という原作者の強いメッセージが心に響きます。
そしてORANGE RANGEの曲がまた、ストーリーにめちゃくちゃマッチしている。
花びらのように散りゆく中で夢みたいな君に出会えたキセキ・・・
この歌詞で始まる「花」が、作品のすべてを象徴しています。反則でしょ!っていうくらい、感情を揺さぶられます。
「雨」のシーンが印象的な、叙事詩のような美しさをもった映画。
ぜひ大切な人と一緒に観て欲しいです。愛が深まること間違いなしですよw
公開年:2004年
上映時間:1時間59分
監督:土井裕泰
出演:竹内結子、中村獅童
DVD:いま、会いにゆきます
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4位 レナードの朝
オリヴァー・サックスの実話を基に、治療不能の難病に挑む医師の奮闘を、一人の重症患者との交流を軸に描いた感動のヒューマン・ドラマ。
1920年代に流行した嗜眠性脳炎によって30年もの間、半昏睡状態のレナード。意識はあるものの、話すことも身体を動かすこともできません。彼に強い関心を抱いた新任ドクターのセイヤーはレナードに試験的な新薬を投与し、機能回復を試みます。そしてある朝、レナードは奇跡的な目覚めを迎えるのですが・・・。
控えめに言って衝撃的な作品。これが実話だなんて、何ともやるせない。ある朝目覚めて30歳も年を取っていたら、その後も希望を持っていきていけるだろうか?いつ訪れるか分からない、朝の来ない眠りに怯えながら・・・。当たり前のように来る朝が、実は奇跡なのかもしれないと思わせられます。
そして何より感銘を受けるのは、患者が医師によって治療されるだけでなく、医師も患者に影響されて変化、成長していく姿が描かれている点。レナードとセイヤーの友情は、過酷な現実の中で一筋の明るい光となって、観る者の心を温かく照らしてくれます。やはりロバート・デ・ニーロとロビン・ウィリアムズだったからこそ、これだけの感動を呼び起こしたのかも知れません。
とても静かな映画ですが、「生きろ」という強いメッセージを感じる素晴らしい作品。健康で平穏無事に生きられることの有難みを再認識させられます。
公開年:1990年
上映時間:2時間01分
監督:ペニー・マーシャル
出演:ロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムズ
DVD:レナードの朝[Blu-ray]
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3位 グラン・トリノ
妻に先立たれ人に心を許さず頑固生きる一人暮らしの老人と、学校にも行かず仕事もない隣人の少年との交流を描いたヒューマンドラマ。
妻に先立たれ息子たちとも疎遠な元軍人のウォルトは、自動車工の仕事を引退して以来単調な生活を送っていました。そんなある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうになったことをきっかけに、アジア系移民の少年タオビー・ヴァンと知り合います。やがて二人の間に芽生えた友情は、それぞれの人生を大きく変えていくのですが・・・。
男の人生は、最後で決まる。
クリント・イーストウッドが自ら「最後の主演にしたい」と語った意味が分かります。この映画のラストがすべてを物語っている。そしてあのエンドロール。ジェイミー・カラムのエンディングテーマと美しい映像に、涙が溢れ出ます。
とにかく、ラストシーンのインパクトがめちゃくちゃ大きい。感動、憧憬、悲しみ、怒り。観る人によって、受け取り方が違ってきます。ハッピーエンドととらえるのか、バッドエンドととらえるのか。ぼくにとっては感動と憧憬の入り混じった、美しいハッピーエンドに映りました。あまりのカッコよさに号泣が止まらなかったw
物語は静かに淡々と流れますが、シーン一つ一つに、これから自分がどう生きて行くべきかを考る際の人生の指針が多く隠されています。クリント・イーストウッドが演じるから、そう感じるのでしょうか。。
さらに作中には、戦争の傷や多民族社会、若者の文化、どう埋めたらいいのかわからない家族との距離、宗教観や生死への考え方など、人類や社会が抱える普遍的なテーマがすべて織り込まれていて、作品に深みを与えています。
深い思想や哲学が詰め込まれた、クリント・イーストウッド主演作の集大成。
男としての生き方を考えさせられる、珠玉の映画です。
公開年:2008年
上映時間:1時間56分
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン
DVD:グラン・トリノ [Blu-ray]
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2位 タイタニック
豪華客船で出会った身分違いの男女の、切なくも美しい愛を描いたラブストーリー。
1912年、イギリスのサウザンプトン港から豪華客船タイタニックが処女航海に出発します。新天地アメリカに夢を抱く画家志望の青年ジャックは、上流階級の娘ローズと運命的な出会いを果たし互いに惹かれ合います。そこにはローズの婚約者である資産家キャルや、保守的なローズの母親などの障害が横たわりますが、若い二人はそれを超えて強い絆で結ばれていきます。しかし航海半ばの4月14日、タイタニックは氷山と接触。船は刻一刻とその巨体を冷たい海の中へと沈め始め・・・。
人によっては駄作、商業的などと酷評されるなど賛否両論の多い映画ですが、ぼくの中では今でも心に残る大切な作品です。やはり、お金をかけて大ヒットした超大作、というだけで嫌悪感を持つ人も多いのでしょうか・・・w
この映画を一言で表すとすれば、ジャックとローズの切なく悲しいラブロマンスという感じになるのでしょうが、むしろこの作品の見どころはタイタニックで起こった数え切れないほどの人間ドラマにあります。客室に残りベッドの上で抱き合う老夫婦、銃を片手に客を威嚇しながら必死に乗客を誘導する船員、乗客の心を和ませようと最後まで誇り高く演奏を続けた楽隊。沈没するまでの2時間余り、数多の人間ドラマがあったのです。ローズとジャックの物語は、そのひとつに過ぎない。この約2時間は、タイタニックが氷山にぶつかって沈没するまでとほぼ同じ時間を使って描かれています。凄まじいリアリティの中で極限状態に陥った人々、その極限状態の中で人間らしく、誇り高く行動する人々の姿を観て、涙せずにいられません。
そしてこの作品を象徴するジャックとローズの物語。ほんの短い時間を共有しただけなのに、命がけで相手を守ろうとする二人。ラストシーンでは再び涙腺崩壊が待っています。
外聞や評判は無視して、素直な心で真っ直ぐに向き合って観て欲しい映画。
永久に心に残る愛の物語です。
公開年:1997年
上映時間:3時間14分
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット
DVD:タイタニック [Blu-ray]
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1位 ニュー・シネマ・パラダイス
映画好きの少年と老映写技師との心の交流を通し、それぞれの人生と夢と映画への愛を綴った感動映画の金字塔。名作中の名作です。
戦後間もないシチリアの小さな村。この村の唯一の娯楽はパラダイス座という映画館。
少年トトも母親の目を盗んで映画館に通い詰めていましたが、彼の心を魅了したのはフィルムの宝庫である映写室と、それを操る映写技師のアルフレードでした。頑固者のアルフレードは映写室という聖域からトトを追い出そうとしますが、やがてふたりの間に不思議な友情が芽生えていきます・・・。
大好きなものに出会った時の興奮、初恋の心を締め付けるような切なさ、人を愛する喜び、そして失う悲しみ。まさに人生のすべてが詰まった映画。映画というより「人生」そのものです。これまで流してきた涙とは、まるで別格の涙が溢れてとまりません。脱水症状の危険すらありますw
シチリアを離れる際にアルフレードがトトに言ったセリフ。トトが30年間、シチリアに戻らなかった理由。アルフレードが形見として残したフィルムの映像・・・。観ていると、自分の心の奥深くに何十年も閉じ込めてきた熱い感動が溢れ出ます。モリコーネの“愛のテーマ”と相まって、感動の世界へ導かれる世界で一番美しい映画です。
幼いころに住んでいた故郷の土地や風、親や恩師、昔の恋人も、すべて自分の人生のかけがえのない財産だと思えてくる。鑑賞後、数日間は淡く切ない、それでいて温かい余韻が静かに心に残ります。
人生で何度でも繰り返して観る価値のある素晴らしい映画。
「一度は見るべき絶対泣ける感動映画」ナンバーワンは、この映画を置いて他には考えられません!
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生きているうちに絶対見るべきおすすめ映画ランキング・ベスト36【邦画編】面白い映画~感動する映画
珠玉の日本映画36作をランキング形式でご紹介。定番の人気作品から隠れた名作まで揃い踏みです!
公開年:1989年
上映時間:2時間04分
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン
DVD:ニュー・シネマ・パラダイス
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まとめ
いかがでしたか?
まだ観ていないタイトルがあれば、これを機に是非チェックしてみて下さい。その際はティッシュ箱の用意をお忘れなく。
それでは、よいシネマライフを^^
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